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【哲学博士が解説!】ソクラテスの名言30選

ソクラテスのプロフィール

生誕:紀元前470年-紀元前399年(71歳)/出身:アテナイ Alopece Deme/アテナイ出身の古代ギリシアの哲学者/研究分野:認識論、倫理学、目的論/主な概念:社会のアブ、ソクラテスの対話、ソクラテスの主知主義、ソクラテスのアイロニー、ソクラテス式問答法、ソクラテスのパラドックス、ソクラテスの疑問

Contents
  1. おすすめのソクラテス本
  2. ①「真実・真価」に関するソクラテス名言11
  3. ②「生き方」に関するソクラテスの名言11
  4. ③「努力」に関するソクラテスの名言5
  5. ④「対人関係」に関するソクラテスの名言3
  6. その他
  7. おすすめのソクラテス本

おすすめのソクラテス本

①「真実・真価」に関するソクラテス名言11

何人も本意から悪人たるものなし

ソクラテス
ソクラテス
何人も本意から悪人たるものなし。

「ただ単に悪い事をしたいから悪いことをする」という人は存在しません。全ての悪事は「自分が幸せになるために仕方がなく行う事」であったり、「その気が無いのに、意図せず悪いことをしてしまう」という構造だったりします。例えば、「ラクにお金を手に入れる為に強盗をする」とか「便利だから車を運転していたら意図せず人を轢いてしまった」など、悪事は「主たる目的」にはなり得ません。全ての悪人、悪事にはそれよりも先に論理的、合理的な理由があるのです。

勉学は光であり、無学は闇である

ソクラテス
ソクラテス
勉学は光であり、無学は闇である。

「頭の良さ」というのは「認識が出来るかどうか」という点でも計ることができます。お医者さんは医学について詳しいからこそ、患者さんの状態から「何がどう悪いのか」という事が認識できますし、車の整備工は、熟知しているからこそ、「車のどの部分に不具合があるか」をすぐに認識出来ますよね。このように何かについて詳しい人はそこに光が当たっているかの如くよく見えるようになります。対して、無学つまり詳しくない人は何を見たらいいのかわからない、何がどうとかわからないので、何も見えず何をしたらいいかもわかりません。つまり、闇の中にいるようなものなのです。

賢者は複雑なことをシンプルに考える

ソクラテス
ソクラテス
賢者は複雑なことをシンプルに考える。

人が悩む時に困ってしまうのは、大抵、複数の困り事をごちゃ混ぜにして、訳がわからなくなってしまい「どうしたらいいかわからない」と途方に暮れている状態になっている場合が多いです。賢い人はたとえ先述と全く同じ困り事があったとしても、それらの問題が整理整頓されているために困ったとしても悩む事がなかったりします。このように問題を整理整頓できる、つまり「複雑なことをシンプルに考える事ができる」かどうかでも、賢者か愚者かを見分ける事ができます。

生きるために食べよ、食べるために生きるな

ソクラテス
ソクラテス
生きるために食べよ、食べるために生きるな。

食べるというのは欲求の解消でもあります。つまり食べるために生きるという事は、「欲求に支配されて生きる」と言えます。食欲だと分かりにくいですが、性欲に置き換えるとそのみっともなさがよくわかります。性欲に支配されて、痴漢をする、セクハラをする、露出狂になる、などなど避けるべき行動、生き方ですよね。あなたの人生を良いモノにしたいのであれば、欲求に振り回されないように気をつけましょう。

真の賢者は己の愚を知る者なり

ソクラテス
ソクラテス
真の賢者は己の愚を知る者なり。
ソクラテス
ソクラテス
自分自身が無知であることを知っている人間は、自分自身が無知であることを知らない人間より賢い。
ソクラテス
ソクラテス
唯一の真の英知とは、自分が無知であることを知ることにある。

多角的なモノの見方が出来る人は賢いと言えます。「私はこう思う!これが正しい!」という人は、視野が狭くなっているため愚者と言えるでしょう。対して「私はこう思う!でも、人によって逆が正しいと感じるのも理解できる」と己の意見が絶対的に正しいと主張しない人は賢いと言えます。また己の愚を理解していると改善、成長が出来るスキがあるため、ますます賢者になることができます。

一番小さなことでも満足できる人が一番裕福

ソクラテス
ソクラテス
一番小さなことでも満足できる人が一番裕福である。何故なら満足を感じることが自然が与えてくれる富だからだ。

この名言は、幸福や豊かさは、物質的な富や外部の状況によってではなく、内面から生まれるという考え方を反映しています。例えば、一皿100円の回転寿司で満足できる人は、たった1,000円でもそれなりに満足出来ますが、普段から良いお寿司を食べて、舌が肥えてしまっている人は1,000円では満足できません。このように、同じ1,000円でも「幸せの量」は違ってきます。1,000円で幸せになれる人は財産が減りにくく、1,000円で満足できない人が幸せになるには、お金がかかります。決して、お金持ちがイコール裕福というわけではありません。幸せになる近道は心を裕福にする事かもしれませんね。

悪法もまた法なり

ソクラテス
ソクラテス
悪法もまた法なり。

法律や規則が不道徳であっても、それが法律である以上、遵守しなければならないという考えを表しています。法の妥当性は、その道徳的な正当性や合理性に基づくべきですが、実際にはそうでない場合もあります。

不正を受ける者は、不正を働く者よりも幸福である

ソクラテス
ソクラテス
不正を受ける者は、不正を働く者よりも幸福である。

不正を受ける側の者は自己の良心に従い、正義を守ることで内面的な満足感や誇りを得ることができます。一方、不正を働く者は他者を欺き、自己の欲望や利益のために倫理的な原則を無視することで、内面的な自尊心や満足感を失う可能性が高いです。また、不正を受ける者は、社会的な信頼や尊敬を得ることもできます。彼らの行動は、他の人々に善良な行いの模範を示し、社会全体の道徳的な基盤を強化する一助となります。一方、不正を働く者は社会から排除される可能性があり、その行動は信頼や尊敬を失う結果となるでしょう。短期的な利益と長期的な利益、信頼、成長・・・何が幸せか、よく考えましょう。

唯一の善は知識であり、唯一の悪は無知である

ソクラテス
ソクラテス
唯一の善は知識であり、唯一の悪は無知である。

「唯一の善は知識である」という部分は、知識が人間の善性や幸福に不可欠であることを強調しています。知識を持つことで、人々は自分自身や他者、そして世界について深く理解し、より良い判断を下すことができます。それによって、人生の目的や意味を見出し、充実した人生を送ることができます。一方、「唯一の悪は無知である」という部分は、無知が人間の行動や判断に悪影響を与えることを指摘しています。無知の状態では、人々は自らの無知を認識せず、間違った信念や行動を続ける可能性が高くなります。このことが、人々の不幸や混乱の原因になると考えられます。お金や人間関係、名声と違い、知識はいくら沢山持っていても、良い事しかありません。

②「生き方」に関するソクラテスの名言11

われはアテネ人にあらず、ギリシア人にあらずして世界市民なり

ソクラテス
ソクラテス
われはアテネ人にあらず、ギリシア人にあらずして世界市民なり。
日本に住む日本人も、アメリカに住むアメリカ人も、インドに住むインド人も、それぞれがその国の領土の民であります。それと同時に地球に住む地球人であり、世界という領土の民でもあります。我々全人類は、自分の国を大切に扱うように、地球、世界に対しても優しく丁寧に接するべきでしょう。

父母に恩を感じないなら、汝の友となる者はいない

ソクラテス
ソクラテス
父母に恩を感じないなら、汝の友となる者はいないだろう。
普通、自分の父母ほどあなたに対して尽くしてくれる人はまずいません。最も感謝すべき人、つまり父母に対して感謝しないのであれば、どんな人に対しても感謝できない、敬意を払えないはずです。もしそんな誰にも恩を感じない人がいたのなら、好き好んで関わりを持とうとする人はいないでしょう。

繁栄している時には過度の喜びを避け、逆境にある時には過度の落ち込みを避けなさい

ソクラテス
ソクラテス
人間に関することに安定などないことを忘れてはならない。それゆえに、繁栄している時には過度の喜びを避け、逆境にある時には過度の落ち込みを避けなさい。
繁栄している時、つまり上手くいっている時には、油断をすることなく、自己満足感に浸ることなく、むしろ謙虚であるべきです。なぜなら、繁栄の時に過度な喜びを感じすぎると、自己満足感に浸り、将来の困難に対する準備を怠る可能性があるからです。逆境にある時には、過度の落ち込みや絶望に陥ることなく、自分を取り巻く状況を客観的に見つめ、前向きな考え方を持つことが重要です。なぜなら、逆境の中で絶望に陥りすぎると、自己否定や挫折感に苛まれ、問題解決の能力を失いかねません。わたくし編集長が人生に置いて、最も大事にしている事は、「バランス」です。働きすぎ、働かなさすぎ、孤独すぎ、人に合わせすぎ、などなど、人はバランスが崩れると問題が発生します。良い時は謙虚に、悪い時はポジティブに。。

幼にして謙遜なれ。弱にして温和なれ、壮にして公正なれ。老いては慎重なれ。

ソクラテス
ソクラテス
幼にして謙遜なれ。弱にして温和なれ、壮にして公正なれ。老いては慎重なれ。

この名言は、人生のさまざまな段階での賢明な生き方を示しています。幼い時期は、学びと成長が大切です。そんな幼い時期に謙虚であることは、学びと成長がしやすくなり、良い結果をもたらします。弱い時に温和であること、この姿勢は、対立や紛争を避け、相互理解と協力を促進します。お金が無く、将来が不安な時期・人って、怒りやすくなり、トラブルが増えますよね。また、温和な態度は、人々を結びつけ、共通の利益を追求するための基盤を作ります。人と関わる事で、弱い時期から脱する可能性も高くなるでしょう。「壮年期に公正であること」、人生の間で最も活動的になるこの時期は、活動的であるからこそ、社会的に正しい事を行う事が求められます。そして、老年期には慎重であることが求められます。歳を重ねると、人生経験が多くなる事から、「自分が正しい!」と思い込み、いわゆる「老害」になってしまう人がいます。頭が凝り固まっているからこそ、大きな間違いを起こしやすいので、慎重な行動が求められます。

良心は、富ばかりでなく、望まれるもの全てを、個人にも国家にももたらす

ソクラテス
ソクラテス
富は良心をもたらさない。しかし良心は、富ばかりでなく、望まれるもの全てを、個人にも国家にももたらすのである。

多くの財産があるからといっても、その人が良い人になるかどうかは関係がありません。性格の悪い金持ちって沢山いますよね。しかし、良い人には人が集まり、お金が集まり、幸せが集まるという構造があります。誰だって悪人と関わりたくないですし、悪人にお金を払いたくないですし、悪人が幸せになって欲しいなんて思わないですよね。もしあなたが幸せになりたくて、長期的に動く覚悟があるのであれば、目先のお金に惑わされる事なく、いかに良心を身につけるかを考える方が良いでしょう。

魂なき生活は人間に値する生活にあらず

ソクラテス
ソクラテス
人間の最大の幸福は、日ごとに徳について語りえることなり。魂なき生活は人間に値する生活にあらず。

徳、つまり社会通念上良いとされる事、についての議論を重ねることによって、真価の探究をする事ができ、それが人間に最大の幸福をもたらします。何が徳か、何が幸せかを理解、設定できない状態では、幸せにはなれませんよね。「魂なき生活」というのは、「ただ肉体的な欲求や快楽を追求するだけの生活」を指しています。このような生活は、欲求に操られているだけという事で、人間にふさわしい生活とは言えません。人間の存在は物質的な面だけではなく、精神的な豊かさや徳の追求も含まれます。徳について日々考え、議論することは、あなたの成長と幸福にとって必要不可欠な要素です。考える事が出来る「人間」として生きる事を忘れてはいけません。

ねたみは魂の腐敗である

ソクラテス
ソクラテス
ねたみは魂の腐敗である。

ねたみとは、他者の成功や幸福に嫉妬する感情で、ねたみは自己成長や心の健康に悪影響を及ぼします。「魂の腐敗」と表現されているのは、ねたみが心の浄化を妨げるからでしょう。さらに、ねたみは他者との関係にも悪影響を及ぼします。ねたみが支配的な感情となると、人は他者とのつながりや共感を失い、孤立感や不満を抱くことがあります。したがって、ねたみは個人の心のみならず、社会全体の健康にも影響を及ぼします。ねたみは、悪影響をもたらすばかりで良い影響はありません。他人の成功を妬むのではなく、自己実現のための目標にしたり、参考にする、という姿勢にしましょう。健全に生きるのです。

己の魂を善くする事に努めないのを恥とは思わないのか

ソクラテス
ソクラテス
財産や名誉を得る事のみ執心し、己の魂を善くする事に努めないのを恥とは思わないのか。

財産や名誉は自身の欲求を満足させるのに、有効です。しかし、財産や名誉を獲得するには、少なからず、誰かの利益を奪い、誰かを騙し、誰かを踏み台にして、のし上がる事という構造も必要になります。どれだけ正直に真っ直ぐやってもそのような良くない事をしてしまうなら、己の魂が腐らないように努力をしなければ、人が人でなくなります。ましてや、大勢に多大な悪影響を及ぼすビジネスをするのは、自分自身の魂を自ら腐らせるようなものです。財産を得る事にのみ固執していると、短期的な利益は得られるかもしれません。しかし、自身の正義感や周囲の評価を失うと、長続きせず、長期的には損してしまうでしょう。稼げればそれで良いのか?よく考えてみましょう。

人間の美徳はすべてその実践と経験によっておのずと増え、強まる

ソクラテス
ソクラテス
人間の美徳はすべてその実践と経験によっておのずと増え、強まるのである。

美徳とは、「道徳にかなった立派な行い」の事。で、道徳とは、「善悪をわきまえて行動するための規範」です。つまり、「人間の美徳」を体現するには、「やるべき善い事、やるべきでない悪い事」を理解、判断する事が必要になります。しかし、「良い事、悪い事」というのは非常に判断が難しいです。こういう場合、こういう人にとっては、こういう場面、こういう国(場所)では、などなど、状況によって、「良い、悪い」は変わってきますよね。なので、善い事悪い事というのは、一筋縄ではいきません。しかし、沢山の経験をすればするほどに善悪の判断材料がたまり、正しい見方が出来るようになります。「美徳」なんて言われると、少々難しい感じがしますが、人生を良く、上手く生きていくためには結構大事なポイントなので、一度よく考えてみましょう。

よりよく生きる道を探し続けることが、最高の人生を生きることだ

ソクラテス
ソクラテス
よりよく生きる道を探し続けることが、最高の人生を生きることだ。
ソクラテス
ソクラテス
一番大切なことは、単に生きることではなく、善く生きることである。

美味しい料理を作るにも、素敵な彼氏彼女を手に入れるにも、ベストな職場を探すにも試行錯誤が必要です。それと同じように、最高の人生を手に入れる為にも、試行錯誤が必要です。「自分にとってこれが最高の人生だ!」と思っても、実際に手に入れるのは不可能だったり、手に入れたとしても最高じゃなかった、間違っていたなんていう場合もあるでしょう。その度に、「こうしたら最高の人生になるんじゃね?」をトライしていけば、いつかは自分にとっての最高の人生が何か理解でき、手に入れることが出来るでしょう。物事に失敗する人のパターンに「失敗したくない」と思う人がいますが、失敗を経験しないと、成功するのはまず不可能です。最高の人生を手に入れたいのであれば、トライアンドエラーを繰り返しましょう。

③「努力」に関するソクラテスの名言5

本は著者がとても苦労して身に付けたことを、たやすく手に入れさせてくれる

ソクラテス
ソクラテス
本をよく読むことで自分を成長させていきなさい。本は著者がとても苦労して身に付けたことを、たやすく手に入れさせてくれるのだ。

本というのは、著者の数十年分の人生経験が詰まっているので、本を読めば、自分自身で直接経験するよりも、何百倍、何千倍も効率良く教訓を吸収できます。言い換えると、一冊の本を読むには数時間で済むので、数百、数千もの人々の人生経験、深い知識を得る事も現実的に可能です。とはいえ、優秀な人を除いて、普通の人は、知識だけでは、身につかない場合も多いので、実際に経験する事も必要でしょう。

汝自らを知れ

ソクラテス
ソクラテス
汝自らを知れ。

「何か実現したい事がある」でも、「とにかく幸せになりたい」でも、「何をするべきかわからない」でも、全ての希望、悩みにおいて当てはまるのが、「自分を正しく認識する事が大切」です。例えば、世界平和を実現したい、と思ったら、今の自分はどの位置にいて、何が得意で何が苦手なのか、どれくらいの影響力があるのか、を正しく理解するからこそ、正しい戦略をねる事が出来るからこそ、目標を達成出来るハズです。また、「幸せになりたい」も、自分にとって何が幸せなのか、どういう状態なら幸せと言えるのか、など、自分を正しく認識する事は欠かせません。自分を理解しない限り、何事も上手くいきません。

良い本を読まない人は、字の読めない人と等しい

ソクラテス
ソクラテス
良い本を読まない人は、字の読めない人と等しい。

人生を良く生きるには、なるべく沢山のなるべく質の良い情報を手に入れる事、がかなり大きく影響します。知識、情報が多い人は、行動の選択肢が多いので、都度起こる出来事に最善の対応が出来る可能性が高いですが、知識が少ない人は、起こる出来事に対して間違った対応をする確率が高くなりますよね。なので、幸せになるには、良い人生にするには、知識、情報の質や量に大きく左右されます。で、「字の読めない人」は、良い情報を収集できません。という事は、良い人生を送る事ができる可能性は低いと言えます。また、字が読めたとしても、良い本を読まない人も、良い情報が収集出来ないので、良い人生にするのは難しいでしょう。ちなみに、ソクラテス先生が生きていた頃の名言なので、この名言では、「本」に限定されていますが、現代では、ネットでも同じ事が言えるでしょう。とはいえ、本もネットも、良い情報もあれば、質の低い情報もあるので、その見極めができるようになる必要があるでしょう。

世界を動かそうと思ったら、まず自分自身を動かせ

ソクラテス
ソクラテス
世界を動かそうと思ったら、まず自分自身を動かせ。

人を動かす、変える、というのは非常に難しいです。人はそれぞれ自分の人生で経験した事の集大成として、あれが正しい、これが正しい、と判断しているので、人は皆、「自分は正しい」と思ってしまうという構造があります。なので、世界、社会という規模で考えても、「これが正しい!」という道徳観から今の状態になっているわけですから、もし世界を動かしたい、変えたいのであれば、人類10万年の成果である「今の正しい」を変える必要があるという事になります。そんな難しい事をするのであれば、説得力を持たせるために自分自身も変える必要がありますよね。例えば、環境に良い行動をしよう、と言っていながら、自分は自動車を使って排気ガスを出し、プラスチックをポイ捨てして海を汚す、なんて事してたら誰もついてこないですよね。子供は親の背中、行動を見て育つように、他人もあなたの行動を見ています。

少量をうまくやる方が、大量にまずくやるよりもよい

ソクラテス
ソクラテス
少量をうまくやる方が、大量にまずくやるよりもよい。

ソクラテスは「うまくやる、まずくやる」と言っているので、アウトプットの話をしているのでしょう。大抵の場合、特にアウトプットに関して言えば、「量より質」が正しい場合が多いです。特に現代のような、誰でも簡単にビジネスができる時代は、ライバルが沢山います。それらのライバルに勝つ為には、差別化するためには、質は絶対条件になります。また、質をないがしろにすると、やり直す場合ゼロからやり直す必要がありますが、量を二の次にした場合は、努力が無駄になる事はありません。

④「対人関係」に関するソクラテスの名言3

間違いを指摘してくれる人こそ信頼できる

ソクラテス
ソクラテス
あなたのあらゆる言動を誉める人は信頼するに値しない。間違いを指摘してくれる人こそ信頼できる。

実は表面上優しい人の本質は、優しくなく、表面上厳しい人の本質は、優しい、という構造があります。例えば、仕事ができない部下に対して優しい対応をする上司は、(部下が)仕事が出来ないままでいる事を良しとしているので、本質は優しくありません。また、厳しく指導する上司は部下の人生にとって、タメになる行動をしている事から本質は優しいと言えます。このようにあなたの行動や特徴に対して、誉めるとか、そのままでいる事を許容する人は本質的にあなたにとって良くない事をしていると言えます。対して、間違いを指摘してくれる人は本質的にあなたの為になる行動をしてくれているので信頼出来る人であると言えます。

他人からされたら怒るようなことを人にしてはいけない

ソクラテス
ソクラテス
他人からされたら怒るようなことを人にしてはいけない。

小学校の教室にクラス目標として掲示されていそうな教訓ですが、出来ていない大人、結構いますよね。これが出来ない人はいわゆる「モンスター」というレッテルを貼られる事になるでしょう。残念ながら、モンスター的な行動をしてしまう人は、往々にして「自分は悪くない、相手が悪い」と思っている場合が多いでしょうから、なかなか自分で是正する事は難しいように思います。なので、そんなバカたちを是正しようとは思わないのが、賢明です。あなた自身が「他人からされたら怒るようなことをしないようにする」のは、もちろんですが、もしされた場合の、納得の仕方を考えておくと良いでしょう。

嘘はいつまでも続かない

ソクラテス
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嘘はいつまでも続かない。

ひとつ嘘をつくと、その嘘に整合性を与えるために、①嘘をおぼえておく②新たな嘘をつく、という2つの条件が必要になります。嘘をつき続けて、これを延々と繰り返すと、嘘だらけになり、終いには人の記憶には限界があるので、嘘を覚えきれなくなり、その嘘はバレてしまいます。世の中には、良い嘘、悪い嘘がありますが、たとえ良い嘘だとしても、それなりの覚悟が必要になります。

その他

ソクラテス
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名声は英雄的行為の芳香なり。
ソクラテス
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満足は自然の与える富である。贅沢は人為的貧困である。
ソクラテス
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死ぬことと、自分の信念とどちらが大事か!
ソクラテス
ソクラテス
良い評判を得る方法は、自分自身が望む姿になるよう努力することだ。
ソクラテス
ソクラテス
とにかく結婚したまえ。良妻を持てば幸福になれるし、悪妻を持てば哲学者になれる。
ソクラテス
ソクラテス
討論が終わったとき、悪口は敗者の道具になるのだ。
ソクラテス
ソクラテス
友と敵とがなければならぬ。友は忠言を、敵は警告を与う。
ソクラテス
ソクラテス
いかなる財宝とくらべようとも、良友にまさるものはないではないか。
ソクラテス
ソクラテス
金持ちがどんなにその富を自慢しているとしても、彼がその富をどんなふうに使うかが判るまで、彼をほめてはいけない。

おすすめのソクラテス本